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 Bausch & Lomb 5cm f1.5
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


製造年:不明

構成:不明(ゾナー型の可能性)

使用目的:不明だが、ヘリコイドがないことから、レントゲン、記録用など特殊用途と考えられる。


ゾナー型のいずれかの可能性が考えられる。



職人肌のBauschと実務的なLomb。
二人のドイツ移民が支え合って設立した眼鏡会社がBausch & Lombです。
戦争で傷つきながらもBauschの研究を支え続けたLombが戦地から戻ったとき、そこにはきちんと彼の居場所が用意されていました。

B&Lのレンズは日本ではあまり見かけませんが、小型カメラ用で最も有名かつ明るいレンズはバルターBaltar、スーパーバルターSuper Baltarでしょう。50mm f2のスーパーバルターなどはレンズヘッドだけでもかなり高額に取引されています。
また同社にはE.F.Anastigmat 75mmf2という外見がヘクトール73mmf1.9とそっくりなレンズがあります。しかもなんと純正のライカスクリューマウントで、ほとんどライカ用のレンズを製造していない同社がなぜこのレンズを作ったのか、非常に興味を惹かれるところですが、いまのところそれを解明する手がかりは得られておりません。

https://www.oldlens.com/bauschlomb3inch.html

今回のレンズはスーパーバルターよりさらに明るいf1.5という高速レンズです。いままで、この単体しか見たことがありません。
製造目的は全く不明です。ヘリコイドが付いていないので特殊カメラ用と考えられますが、絞りは付属しているため(この個体は羽根が失われています)、通常のレントゲン間接撮影用とも異なっており、いまのところ見当がついておりません。
同じスペックのレンズがもう少し現れてくると想定もしやすいのですが。

開放f1.5での描写はまさに「滲みレンズ」。画面中央部でもピント面に光線が集約されきっていないため、特にハイライトでは大きなハロが表れます。じゃあピントがないかというとそうではなく、ハロの中心に結構しっかりとしたピント画像が確認でき、それらが相まってとても面白い描写を与えてくれます。


 Photos with Bausch & Lomb 5cm f1.5
 
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2018
Yanesen
(谷根千)

初夏、JLC(ジャパンライカクラブ)の仲間と谷根千を散策しました。
ちょうど紫陽花が満開になりかけた時期で、ときおり強い日差しが雲の合間から差し込むかなり暑い日でした。

このような明るい日に絞りが破損していてf1.5開放しか使えないレンズでは撮影が厳しいかと思いましたが、さすが現代のデジタルカメラは1/8000秒まで使用できるので、全く問題なく撮影できました。

描写は上記解説通りですが、カメラの背面液晶で確認した段階ではまるでピントが来ていないように思えた写真も、パソコンで拡大、調整すると、しっかりと芯のあるとても好きな描写だということがわかりました。