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 Beck Hill Sky Lens
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


レンズ構成 : 3群3枚 
特殊型
製造時期 : 1924年頃
マウント:SONY αマウントに改造


Lens Impression

1906 年、ウッド(R.W.Wood)は論文「Fish-EyeViews, and Vision Under Water」において、水を満たしたバケツの底に写真乾板を置き、バケツの約半分の高さにピンホール絞り付きの短焦点レンズを置いたカメラで「外の世界が魚にどのように見えるかを」という試みを発表しました。論文のタイトルが「Fish-Eye Views, and Vision under Water」であったことから、その後「魚眼レンズ」という名が生まれたとされています。

ウッドの研究を契機に、各社で全周画像レンズの研究がなされます。その一つの目的が天候観測用カメラの改善でした。従来、全天を捉えるためには複数の写真を撮影し、組み合わせなくてはいけなかったのです。
1924年にベックBeck社のヒルR.Hillが一枚で全天が写る画期的なレンズを発明しました。それが「Hill Sky Lens」です。
使用目的が空を向いていたためか?、このレンズには魚眼という言葉は使われていません。(魚眼が正式に使われたのは1930年代の日本光学ともいわれますが、正確なことはわかりません)

ヒルのSKY Lensは様々な種類が作られましたが、おそらくその最小のものが今回取り上げるレンズだと思われます。
撮影画像は「円形」です。画角が180度あるため、このα7Cでは必ずグリップが写り込んでしまいます。従ってカメラの持ち方は、裏側からカメラの上下をそっと摘まむという形態になります(笑)。


 Photos with Beck Hill Sky Lens
 
Comment
2024
Akiya
(秋谷)
海岸の深い青の空と雲、そして直射日光もすっきりと描写しています。立石の波打ち際の迫力も十分感じられますね。
周囲の光景が広く写るので、人物の後ろ姿を撮影すると、心象風景のような写真も撮れそうです。
2024
Ebisu
(恵比寿)
街風景ではこのような画像になりますといった程度。
2023
Kamakura,Hayama
(鎌倉、葉山)
撮影したままの円形の画像と、調整して対角線魚眼風に加工した画像を並べています。ピントはほぼパンフォーカスなので、スナップには最適ですが、被写体をそれなりの大きさで写すためには、目の前まで近寄らないといけません。鎌倉のトンネルなど奥行きのある光景では遠近感が強調されてユニークな画像が得られます。