Compass Camera Ltd.  Compass

Camera Data

製造開始       
画像サイズ        
使用フィルム       
レンズ          
フィルター      
シャッタースピード   
露出計       
最短撮影距離
焦点調節        

1936年(1st type), 1938年(2nd type)
24mmx36mm
専用ロールフィルム、またはシートフィルム
Kern CCL3B Anastigmat 35mmf3.5 3群4枚 Tessar type フード内蔵
内臓

4.5秒-1/500秒
光学式露出計内蔵
1+3/4フィート
二重像合致式、もしくはピントグラス
Camera Photo 外観全体

違いが判りますか?左はスイス用、右は米国用。

左がロールフィルムホルダー付き、右がピントグラス用。
細部+撮影準備

@普段はこの状態。
 

A下に向けると鏡胴の一部が出てくる。

B更に引き出してやる。
 

COPENの方向に回してロックさせる。

Dシャッタースピードはこのリングを回す。

E但しこのギアを上げて赤を出さないと回らない。

F1/500秒にセット。
 

Gピントグラスを使用する時はこの指標をTIMEに。

H絞りはこのリングを回す。これは開放f3.5.

I1段絞ってf4.5。
 

J最小絞りf16。周りを囲う記号がかわいい。

Kピント調節は外周のリングを回す。無限。

Lフィルターも内蔵されている。これは素通し。

M「P4」はグリーンフィルター。

Nフィルター切り替え途中の表示。
撮影

@左が距離計ファインダー、右がビュー・ファインダー。

A正面から見るとこんな感じ。

B光学式露出計。数字を読み取りシャッターダイヤルの同数字に合わす。

Cシャッターは何処??
 

D蓋を開けると2つ。向かって左がシャッターボタン。右はタイム専用。

(普段は使わないがステレオ撮影用らしい)

(パノラマヘッド兼三脚穴)
 

(立派な水準器も付属)
 
Easy way to load 35mm film into Roll-Film Holder
(黒バックの作業はダークバックの中で行ってください。)

@

A

B

C

D

E

F

G

H

I
J
K

Camera Impression

もう言い古されておりますが、これほど美しく、これほど使いにくいカメラはないですね。
全面無垢アルミから作られたボディは鏡のように輝いており、使用後はすぐに布で拭いておかないと、手の脂から色がくすんできてしまいますので注意が必要です。
機能は満載で2重像合致式距離計、光学式露出計はもとより、フィルターも内蔵、それでいてレンズ部分を沈胴させてしまえばシャツのポケットにも余裕で入ります。
にもかかわらず、このカメラで撮影した画像というのはネット上でも皆無に近いです。理由は大きく4つ。
  @専用フィルムがはるか昔に生産中止されていて、現代のフィルムを使用するには装填に手間がかかりすぎる。
  A35mmフィルムを使用すると、幅が狭すぎて圧版に密着せず浮いた状態になるため、ピントが合わない。
  Bフィルムホルダーとボディの間から光線漏れが多い。
  C美しすぎて使う気がしない。
レンズはMacro-Switarで有名なKERN社製ですから、とても優秀です。作例でご確認ください。

Photos with Compass

2014 初夏
Negishi,Shiki-an
(
根岸、子規庵)
 
今回はCompassカメラwSONYのNex-3に装着してデジタルで撮影に臨みました
Compassカメラはレンズ部分が二重引き出し式になっておりますので、ある意味フランジバックの調整は自由自在です。
従って、NEXであればフルサイズのα7でもデジタル撮影可能です。
下町の夏の風情は、私が最も愛するものです。まだ初夏でしたが、十分にその空気を感じて楽しんでおりました。
写真は?見てのとおりです。Compass付属のスイスKERN社(ALPAのSwitarで有名ですね)の広角レンズはその素晴らしい性能を発揮してくれています。


I tried to fit Compass Camera on Sony Nex-3 Camera to take Digital photos.
AS you know , Compass Camera has double collapsible system , so you can controll its flange back length easily. Can also fit on full size α7.
The atmosphere of Tokyo Downtown in summer is my most favorite. It was still in early summer , but I could enjoy so much to feel the air of summer.
The phots are as you see in left examples. Its lens made by Swiss Kern(famous for its Switar lens on Alpa camera) performed its splendid perfomance.
2010
Oxford street
(オックスフォード通り)
ショーウインドウのかなり派手な色彩をうまく拾ってくれています。ボケにも大きな癖はないですね。
2010
West end to Thames bank
(ウエストエンドからテムズ河畔へ)
やはりピントが難しいですね。二重像合致式距離計がかなり薄くなってしまっていますので、基本的に目測で使用していますが、フィルム面が湾曲しておりますので、それでもかなり甘くなります。何枚かのテストの結果、距離目盛を指標ではなく、カメラ最上部付近に合わせるとかなり精度が上るようです。
2010
around Acton
(アクトン近辺)
1枚目はf3.5開放ですが、結構後ろがボケて立体感がありますね。強い日差しの下で持ち歩きましたので、一部画像にははっきりと光線漏れが見えます。く
 
 
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