1860年にJohn Henry Dallmeyer によって設立された。
J.H.dallmeyerは1830年9月6日に現ドイツのWestphaliaのLoxtenで生まれたドイツ系英国人で、地主の息子と言われる。1851年にロンドンに来て、Andrew
Rossが1830年に設立したレンズと望遠鏡の会社に入社した。その後Rossの次女と結婚し、1859年にRossが死去すると、その遺産の1/3と望遠鏡工場を相続した。相続後まもなく、写真レンズの製造に着手したが、非常に研究・改良に熱心で人物用・風景用の両面で大きな実績を残した。
1862年には色消しトリプレットを開発、1866年には広角レクチニリアとラピッド・レクチリニアを開発した。ロシア政府は彼にORDER of St
STANISLAUS賞を、フランス政府はCHEVALIER of the LEGION of HONOUR 賞を与えている。1883年12月に療養のための船旅の途上、ニュージーランド沿岸の船上で死去。
会社は次男のThomas Rudolphus Dallmeyerが引き継ぎ、1892年に法人組織化した。
主なレンズには、
Adon
Carfac
Dallon
Dalmac
Dalrac
Pentac
Rareac
Septac
Serrac
Super-Six
Ultrac (cine?)
Speed Anastigmat
Wide Angle Anastigmat などがある。