Camera Impression
本体重量わずか385グラムという驚異的?な小型軽量一眼カメラ。
ミラーがないことから、フランジバックが短く、ライカマウントレンズはじめ従来は他のカメラには装着が不可能であったレンズが、アダプターを介することでTTLで使用可能。
Cマウントはバックフォーカスの深さがマイクロフォーサーズより短いため、Cマウントレンズを装着するためにはレンズがマウントより数ミリ中に入り込む必要がある。
一方、このカメラのシャッターは従来の一眼レフに比べて大幅にマウント前面に近いところに設置されており、Cマウントへの変換部品をあまり深い位置に配置すると、レンズ後部とシャッターが干渉してしまう可能性がある。
写真のカメラは、それらを勘案しながら、かなりぎりぎりの位置にCマウント変換部品を装着したもの。
当初はカメラ内にアルミ板で土台を作成してから、マウント変換リングを装着し、場合によってもとのマウントに戻せるように考えたが、実際に試して見ると、全くバックフォーカスに余裕がなく、直付けでも一部レンズでは無限が取れないことが判明し、結局直付けしてしまった。
Cマウントレンズは、想像以上に個々のレンズのフランジバックが異なっている。手持ちのレンズの状況は下記の通り。
Cマウントの規格はネジの口径・ピッチなどのみが厳守されて、フランジバック長はカメラ側の都合で適当に設定された可能性が高い。
@Dallmeyer 1inch f0.99 無限位置→10mくらいまで。
ASOM Berthiot 1inch f0.95 無限位置→4mくらいまで。
BCarl Meyer 1ich f0.95,Angenieux 1inch f0.95, Cook Ivotar 2inch f1.4 ほぼ無限可能。
CKinematograph 2inch f1.9, Kinoplasmat 15mmf1.5 無限位置→2mくらいまで。
写真は、一段目が改造したマウントの様子、2,3段目はSOM Berthiot 25mmf0.95、Dallmeyer 25mmf0.99を装着した場合の状態。あまり違和感なくCマウント大口径レンズが収まっている。
マウントを改造しても、カメラ本体には全く手をつけていないため、フォーカスエイド、ストロボオートなどの機能は問題な作動する。
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