Lens Impression
SOMベルチオ50mm f2.8は、外装、レンズ構成ともに非常にバリエーションの多いレンズです。
外装については、販売されている多くのレンズが、もともとは別のレンズ固定式カメラに装着されていたものが取り外され、マウント改造されたものが多いこともその理由の一つでしょう。
さらにレンズ交換式レンズにおいても、このライカスクリューマウンのものを筆頭に、同じくライカスクリューマウントのイタリアのガンマカメラ用、レクタフレックス用、ポンティアック社LYNX用などがあり、いずれも外装のデザインは全く異なります。
さらに同じ焦点距離と開放絞り値でありながら、レンズ構成も複数あり、4群6枚のダブルガウス型、3群4枚のテッサー型、3群3枚のトリプレット型などの存在が確認されています。
当然それらの描写は異なりますし、f2.8まで拡大したトリプレット構成のレンズ描写などは非常に気になるところです。
今回のレンズは、それらの中でも最も希少な、オリジナル・ライカ・マウントレンズです。
ほとんど市場で目にすることはなく、総生産数はかなり限られている超レアレンズ。
薄いグレーのマットな質感は、レンズが軽やかに感じられますが、実は総真鍮製で持つとずっしりと重たい、質感が極めて高いレンズです。
描写は、ダブルガウス型で開放がf2.8ですので、非常に優秀な光学性能と考えられます。
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