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 Som Berthiot Paris 50mm f2.8 Original Leica Screw mount
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo


レンズ構成 : 4群6枚 
ダブルガウス型
製造時期 : 1949年頃
マウント:ライカスクリューマウント


Lens Impression

SOMベルチオ50mm f2.8は、外装、レンズ構成ともに非常にバリエーションの多いレンズです。
外装については、販売されている多くのレンズが、もともとは別のレンズ固定式カメラに装着されていたものが取り外され、マウント改造されたものが多いこともその理由の一つでしょう。
さらにレンズ交換式レンズにおいても、このライカスクリューマウンのものを筆頭に、同じくライカスクリューマウントのイタリアのガンマカメラ用、レクタフレックス用、ポンティアック社LYNX用などがあり、いずれも外装のデザインは全く異なります。

さらに同じ焦点距離と開放絞り値でありながら、レンズ構成も複数あり、4群6枚のダブルガウス型、3群4枚のテッサー型、3群3枚のトリプレット型などの存在が確認されています。
当然それらの描写は異なりますし、f2.8まで拡大したトリプレット構成のレンズ描写などは非常に気になるところです。

今回のレンズは、それらの中でも最も希少な、オリジナル・ライカ・マウントレンズです。
ほとんど市場で目にすることはなく、総生産数はかなり限られている超レアレンズ。
薄いグレーのマットな質感は、レンズが軽やかに感じられますが、実は総真鍮製で持つとずっしりと重たい、質感が極めて高いレンズです。

描写は、ダブルガウス型で開放がf2.8ですので、非常に優秀な光学性能と考えられます。


 Photos with Som Berthiot 50mm f2.8 Original Leica mount
 
Comment
2023
North Asakusa
(北浅草)

久しぶりにレンズの仲間と撮影散歩に出ました。
浅草で集合して、まずは北に向かい待乳山聖天さまでお参り、その後反転して蔵前方面に向かい、さらには柳橋で在りし日の芸妓さんたちの幻影を愉しむというコースです。

レンズの描写は、端正ですが、f2.8開放だと、レンズが細い影響もあるのか、少し口径食が強い感じもしますね。それが球面収差による輪郭に囲まれて、さらに若干の非点収差にのって、場面によっては少し背景がグルグルする感じが出るようです。

これはこれで、大好きなので、何の問題もありません。
ただ、メインの被写体の描写は絞り開放であっても、すっきりしていて、非常に優秀な性能のレンズだと思います。