Brooks-Plaubel Veriwide 100

Camera Data

製造期間        
画像サイズ        
使用フィルム       
レンズ          
フィルター径       
シャッタースピード   
ファインダー       
              
焦点調節        

1959年-1965年
56mmx92mm
120フィルム
Super-Angulon 47mmf8.0 4群6枚 f8-f32
40.5mm
1-1/500秒
折りたたみ式ワイヤーファインダー内臓
ライツ社製専用ファインダー使用可能(パララックス補正可能)
目測
Camera Photo 外観全体

正面
  

付属折りたたみ
ワイヤーファインダー

斜め
  

ライツ製専用ファインダー
付き

コシナ製露出計
装着
細部

ロゴ
  

レンズ上部
  

スーパー・アンギュロン
47mmf8

ニューヨーク・
フランクフルト

ライツ社製専用
ファインダー

水準器・パララックス
補正機能

超効率
大画面
比較

ライカM8より
やや背が高い

奥行きはM8+SEPTACの
方が長い。幅ほぼ同じ
How to use? 使い方は至って簡単です。
 @カメラの裏蓋を開けると、自動的にフィルムカウンターがゼロになります。
 A裏から見て左側に空スプール、右側にフィルムを装着します。
 B左の空スプールにフィルムの先端を差込み、上部のノブを回して、フィルムのスタートマークを矢印に合わせます。
 C裏蓋を閉めます
 D先ほどのノブをさらに巻き上げます。
 Eフィルムカウンターが進み、「1」のところでノブは停止します。これで1枚目の撮影が可能です。
 F絞り、シャッタースピードを設定します。
 Gレンズ下のシャッターをチャージし、目測で距離を合わせてシャッターを切ります。
  
(シャッターは通常の35mmカメラ同様ボディ上部にあります。他の同様のカメラにあるように、ケーブルレリーズを応用したような、
   「間に合わせ」でないところが素晴らしいです。)

 Hフィルムをノブで巻き上げます。
  
(フィルムを巻き上げませんと、シャッターのチャージは可能ですが、シャッターボタンが落ちません。2重露光の可能性はゼロです。)
 I7枚撮り終りましたら、そのままノブで巻き上げを続けます。「E」の表示のところで巻き上げが止まります。
 Jフィルムを交換します。

Camera Impression

随分昔に感じていたポジが現像されて上ってきた時の心の高揚。なかなか忘れませんね。
しかしコダクロームは25も64も既に製造が中止され、あのいぶし銀の輝きを楽しむことはできません。
あの「グワシャン」というシャッター音に惹かれて買ってしまったペンタックス6x7で撮影したポジの細密感。
これもそれまで35mmフィルムしか使っていなかった私にとっては、ある種の衝撃でした。

自分が写し取った世界を「密着」ではっきりと見ることのできる充実感。
それはライカM4+ズミルックス35mmで撮影して出来上がってきたサービス判プリントを一目見た写真に興味のない家内が、
「これ、ライカでしょ?」と言った時の驚きと双璧をなすもの。
でもあの6X7ボディに交換レンズを持って街をスナップするのは、今よりずっと若かった私にとっても苦行でした。

そこで、このベリワイドVeriwide100です。
このボディサイズで6x10の超中判。しかも重さはファインダーを装着して約1kgですから、f1.4クラスの標準レンズをつけたライカと変わりません。
1日首に下げていてもほとんど負担を感じません。
しかもレンズはスーパー・アンギュロン。とてもシャープです。
ライカ判で20mm前後に匹敵しますから、距離計の必要は全く感じません。
コシナのダブルシュー・アダプターで露出計を付けてしまえば「ほぼ完璧」。
欠点は? 220フィルムが使えないので7枚しか撮れないこと。そして、あまり売っていないことでしょうか。
良い画質でスナップを撮りたい方。お寺巡りやハイキングを楽しみながら思い出の景色を残したい方にはこれ以上のチョイスなないと思います。

もうちょっと長めのレンズがいいよ、と仰る方には、う〜ん私だったら「Bessa llでしょうか。

Photos with Veriwide 100
2010
Cliveden house, Completeat Angler
(クリブデンハウス、コンプリートアングラー)
ロンドンの西方、ヒースロー空港を超えたあたりのテムズ川沿いのエリアは、高級住宅地としても有名ですが、
多くのマナーハウス、高級レストランも点在しています。中でも有名なのは常に世界のレストラントップ3にランクされるFat Duckですが、それ以外にもWaterside Innなどミシュランの星つきレストランが複数ありますし、例えばPUBにしてもロンドン市内とは一味違った料理がサーブされます。
始めのお城のように見えるのがCliveden Houseです。このマナーハウスには広大な庭があり、テムズ側まで繋がっています。後半の写真はフェラーリディノのものを含めてテムズ河畔のレストランCompleat Anglerの近辺です。ここのアフタヌーンティは値段も手ごろですし、スコーンがまわりかりかり、中しっとりで、とてもおいしかったです。
2010
Stonehenge, Salisbury
(ストーンヘンジ、ソールスベリー)
この日は風が強くとても寒い1日でしたが、その分空はとても澄んでおり、ストーンヘンジに出かけた価値がありました。ストーンヘンジはロンドン市内から車で約1時間半の距離です。時間的にはコッツウォルズとほぼ同じですね。
使用フィルムはProvia400Xですが、抜けるような、でも冬の重さも感じさせる青空と雲が印象的に再現されています。
ソールスベリーの街に着いたときにはかなり夕方に近くなっていました。開放f8.0というレンズには三脚なしでは厳しい条件ですね。でも、全て手持ちで通しました。教会内部や夜景ではいずれも1/2秒ですが、シャッターショックがほとんど無いこともあり、手ぶれも最小限ですみました。
 
 
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