2006/02/16実施 中望遠レンズ 開放TEST
(Middle-Tele Lens Test)

angenieux 90mmf1.8 開放 EOS5D
ややフレアが出ていますが、線の細さ、解像力はさすがです。右のサボテンの白く輝く毛の部分は今回のレンズ中もっとも繊細に写しだしていると思います。
kinoptik 100mmf2.0 開放 EOS5D
angenieuxに比べるとやや線が太い気がしますが、一方で、植木鉢の質感などはしっとりとして非常に雰囲気のある描写だと思います。ボケの形にやや特徴があります。
elmarit R90mmf2.8 開放 EOS5D
線の細さは抜群です。またボケの素直さも特筆すべき特徴です。
tele-elmarit 90mmf2.8 開放 R-D1
開放がf2.8とはいえ、画像のクリアさは群を抜いています。また非常に立体感を感じさせます。
elmar 90mmf4.0 開放 EOS5D
Lマウントを無理やりM42マウントに改造しているので、最短距離が長くなり手前のサボテンには焦点が合いません。写りは素直で、今回のレンズのなかでは、まさに「普通」のレンズです。
thambar 90mmf2.2 開放 R-D1
何も言うことはありません。見ればわかるタンバールの開放です。
planar 85mmf1.4 開放 EOS5D
angenieuxと似た線の細い描写です。planarのほうが逆光には強そうです。
kino-plasmat 75mmf1.5 開放 R-D1
相変わらず逆光の影響は受けやすいです。ピントがやや外れたところの滲み具合、バックのぐるぐるボケなど、このレンズ独特の特徴が出ています。
hektor 73mmf1.9 開放 EOS5D
ヘクトール73mmをNIKONマウントのアダプターに入れています。今回の作例ではこのレンズ特徴的な滲みはあまり顕著には出ていません。
総評
@おのおののレンズが特徴的であり、比較はあくまでも見るほうの趣味の問題だと思われるので、ここで、どれがいい、悪いの評価はできなさそうです。
Aそうしたなか驚いたのはtele-elmaritの描写です。おそらくこのレンズの中でもっとも廉価なもののひとつでしょうが、コストパフォーマンスはトップかも知れません。