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 Primoplan 25mmf1.5
 

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Lens Unit

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N.A.

Lens Impression

詳しいデータはありません。
Hugo Meyerのレンズ群の中には通称「キノコ」と称される希少なレンズが何本かあります。ほとんど市場には登場しないため非常に高価なそれらは、ライカマウントのMakro-Plasmat 35mmf2.7, Makro-Plasmat 50mmf2.7, Primoplan 50mmf1.9などで、キノコの傘の大きいのがMakro-Plasmat、傘が薄いタイプがPrimoplanです。このCマウントのPrimoplanは質感などはいうまでもなくライカ判のレンズには及ばないものの、レンズ先端部分は立派なキノコ型をしています。過去このタイプのCマウントレンズを見たことがありませんので、詳しい素性は今のところ不明ですが、製造番号が90万台ですので、1940年代の後半に製造されたものと想像されます。
描写はハイライト部分の滲みと、周辺部に見えるコマ収差と非点収差が特徴ですが、決していやらしいタイプの画像の乱れではなく、Kino-PlasmatのF2のものとも似た画像だと思います。これも滲みレンズの典型として認められると思います。


 Photos with Primoplan 25mm
 
2009
Hydepark
(ハイドパーク)
ハイドパークの花を全て開放でとって見ました。やはり近距離の被写体ですと、周辺部分の諸収差が良い味を出してくれているようです。被写体の花々も淡い滲みが周囲を取り囲んでおり、ソフトで落ち着いた写真が撮れます。
2009
St.James Park
(セント・ジェームズ公園あたり)
セント・ジェームズ公園はバッキンガム宮殿のすぐお隣です。宮殿からトラファルガー・スクエアに繋がる道は国賓級の方が来英するとその両側が両国の国旗で飾られます。ちょうど水仙の時期でしたので、水仙の黄色と英国国旗の赤い十字のコントラストが見事でした。
絞った画像ではかなりクリアに写っておりますが、開放ですとかなり収差が目立ちますね。開放で中・遠距離は厳しいかもしれません。ただ、近距離ではむしろ味わいある画像にしてくれているようです。