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 Gundlach Ultrastigmat 50mm f1.9
 

Lens Data

Lens Unit

Lens Photo

・製造メーカー : Gundlach
・製造番号 : AG588
・設計者 : C.C.Minor
・製造年 : est 1920's
・特許番号 : US 1360667
・特許申請日 : 08/18/1916
・レンズ構成 : 4群4枚
・重量 :  195g
・最小絞り値 : f16
・絞り枚数 : 13
・最短撮影距離 : N.A.(改造後は1m)
・マウント :  ライカMマウントに改造

Lens Impression

創立者Ernst Gundlach(1834-1908)は、1878年Lewis.R.Sextonと共同で、「Gundlach Manhattan Optical Company, Rochester N.Y.」を設立(後のGundlach Optical Co.)。当初はSextonが経営しており、Gundlachは光学技術を担当。その後1881年にはカメラにもその名が残るJohn C.Reichが入社した。
 
1884年Sexton が死去し、Gundlachが経営者となる。社名をGundlach Optical Co.に変更。そしてこの頃、後に社長にもなりカメラ名にもなるHenry H.Turnerが入社する。
1889年息子のKarl Gundlachが会社に加わるとともに、翌1890年頃から同社はカメラ用レンズに事業を集約し始める。翌年にかけてRapid Rectigraphic lens、Perigraphic lens、新型Rapid Rectilinear(The Star lens)など多くの特許を独占。

ところが、1895年にErnst Gandlachは息子とともに突然会社を手放し、全く新しい会社「Gundlach Photo Optical Co.」を設立してしまう。
その理由は明らかではないが、ここに、2つのGundlach社が存在することとなった。当レンズを製造したのはErnstが離れた後のGundlach Optical Co.であった。

トリプレットの単純で安価で優秀な特性を保ったままもっと明るくしたい。

1900年ボシュロム社のEdward Bauschの特許(US660747)に始まったトリプレットをより明るくする目的の4枚構成レンズの開発は大きく2つの流れとなる。
一つはトリプレットの後群の凸レンズを2枚に分離する手法。これは1924年H.W.Leeの「Speedic」の特許(GB224425)に始まり、ほぼ同時期のAstro Berlin社W.F.Bielickeの「Tachar」タハーレンズに引き継がれていく。

もう一つはトリプレットの前群の凸レンズを2枚に分離し凸メニスカスレンズを追加する方法である。この先鞭を切ったのがC.C.Minorであり、このガンドラック社「Ultrastigmat5cmf1.9」であった。

このタイプのレンズ構成で最も有名なのはベルテレ設計のエルノスターである。エルノスターの設計に際し、ベルテレが一歩先を行くMinorのUltrastigmatの特許を参照したのかどうかはいまだに定かではない。しかし可能性は十分にあるだろう。そう考えると、Ultrastigmatはまさにゾナーの源流とも考えられる。

 Photos with Gundlach Ultrastigmat 50mm
 
2012
Nishi-Arai Daishi Temple
(西新井大師)

短時間の散歩で試写してきました。
中心部のシャープさと周辺部のユニークなボケが印象深い立体的な画像を作ってくれます。
別掲で同じ4群4枚のエルノスター52mmよりも周辺部の崩れは大きいですが、見比べてみると共通する部分もありそうです。

These are some trial pictuires in short time walking.
This Ultrastigmat makes impressive three dimensional description in connection with the center sharpness and bokeh in peripheral area.
To compare with Erunostar 52mm which composition is the same 4 group 4lens but different shape, the bokeh is bigger in this Ultrastigmat but I can feel the same kind of bokeh taste in general.